オリバー・ケンのおりおりおー!

人間は想像する生き物。足りないところは想像力で補えばいいのです。

奇跡は自分で起こすんだ

今回は

園子温監督作品の

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「ラブ&ピース」

 

あらすじ

 

楽器の部品会社で働くサラリーマン・鈴木良一は、以前はロックミュージシャンを目指していたが挫折し、それ以来うだつのあがらない日々を過ごしていた。同僚の寺島裕子に想いを寄せているが、小心者すぎてまともに話すこともできない。

ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命を感じる。そのカメとの出会いが転機となり、良一は再びロックスターへの道を駆け上がっていく。

やがて、謎の老人の住む地下の世界まで巻き込み、登場人物達それぞれの想いは、怒濤の展開を見せていく

 

初めて見た時は、

 

うだつの上がらない男のサクセスストーリー?

好きな女性と結ばれる恋愛ストーリー?

なんか、ティム・バートンの世界やな?

えっ!?トイ・ストーリー??

おいおい!特撮映画やん!?

 

なんか色々詰め込んでいてワケワカメー!(本当にこの表現が一番しっくりくる)

と感じてしまった。

 

でも、

色々詰まっているからこそ、この映画は頭空っぽにして、自分の感じるままに受け止めればいいのかなと思いました。

一人一人感じ方が違うように。。。

 

 

ひょんなことから、再び自分の夢であったミュージシャンを目指すことになった鈴木良一

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あれよあれよと面白いようにスターになっていく鈴木良一

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でも、ある出来事がキッカケで起きた奇跡みたいな話

棚から牡丹餅

 

だから

そんな時期は長くは続かない。

飽きたら直ぐに捨てられるおもちゃの様に忘れ去られてしまうだろう。

 

そんなどうしようもなく、人生ドン底になってしまった時、人はどう生きていくのだろう?

 

 

この映画の主人公の鈴木良一

 

始めは

ミュージシャンの夢を諦めて会社に就職。

自分に自信が持てず、いつも現実逃避。

卑屈な男。

 

これだけでも、悲惨なんだけどさ、

映画のラストは

スターだった男が、魔法が解けたかの如く、

また、うだつの上がらなかった生活に戻ってしまう。

しかも、会社も辞めってしまったから無職。年齢33歳。お金もないことでしょう。

かつては人気ミュージシャンだったということで、街を歩けば後ろ指を指されるであろう日々。

 

現実逃避。

卑屈な日々の生活。

 

これ、前より悲惨な人生になるのではないだろうかと不安に思えてくる。

 

 

でも、昔とは明らかに違うことが一つだけある。

多分それは、きっと人生を良い方向に進めてくれる。

 

自分の唯一の友が自分の代わり伝えてくれた言葉が彼にとっての本当の奇跡なのではないだろうか。

 

 

自分の想いをきちんと相手に伝える事。

 

それは好きな人であれ、嫌いな人であれ、自分の気持ちをきちんと伝える。

傷付くこともあるし、報われないこともある。

てか、むしろ、

いや、ほとんどそっちの方が多い気がする。

 

でも、いつかは自分の居場所を見つけられるかもしれない。

素敵なご主人様に出会えるかもしれない。

 

たとえどんなに失敗したとしても、決して諦めず卑屈にならずに、笑顔で生きていきたいものである。

 

 

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あと、改めて 長谷川博己さんは素晴らしい俳優さんだなと思いました。

他のただのイケメン俳優とは違うんだなと。。。

今後色々チェックしていこうと!

 

 

 

 

おしまい