オリバー・ケンのおりおりおー!

人間は想像する生き物。足りないところは想像力で補えばいいのです。

僕と愛と涙の教習所物語〜父さん、僕アクセルペダル踏んじゃうよ〜

前回からの続き

 

さぁ、受付で全ての授業料を払い終えて

 

いざ!出陣!!

 

もう授業料全額払ってもうたから〜

もう逃げも隠れも出来ないのさ〜

ビ〜アンビシャス〜

我が友よ〜

冒険者よ〜

 

 

やっぱりどうせ教わるなら女性の方に教えて貰いたいな(^o^)

 

なんて淡い期待をしつつも

ここの教習所の教習員は

男性8:女性2ぐらいの割合だったのでなかなかそういう訳にもいかないよね〜

 

でも、そんな中でもし、女性の教習員に当たったら!!

 

 

 

運命感じちゃうかもね〜

ビ〜アンビシャス〜

我が友よ〜

冒険者よ〜

 

頭の中でTOKIOがエンドレスリピート

何故TOKIOだったのか、今でもよく解らないが、、、

 

 

「オリバーさ〜ん」

 

 

「!!?」

 

 

 何処からともなく野太い声が、、、

 

 

「今日担当する〇〇です」

 

 

「あ、はい…」

 

 

男か…

 

 

 

まぁね!

まぁ、まぁ、分かっちゃあいたけどさ!!

 

俺のアンビシャスは脆くも崩れ去ったのだ。

 

てか、アンビシャスって…

 

 

しかもこの教習員見た目若いなー

多分年下やろ…(;゚Д゚)

 

 

クラーク博士もびっくりな、青い想いを夢見てしまった自分を…

 

 

 

心から恥じる。

 

 

「では、今日の説明からしますので、助手席どうぞ」

 

「あ、はい」

 

「まずはぐるっと所内を回って行きますね〜」

 

 

ブンブンブンーー!!!

 

ガチャガチャ!!

 

ブンブンブンーブーンブーン!!!

 

 

 

な、なんか偉くアクセルうるさくさせてますけど……

MT車ってそんなもんなんか…?

 

てか、ギアチェンジさせる手つきといいますか、手の動きが、

 

 

なんか

 

 

 

嫌…

 

 

 

お前はレーシングドライバーか!

 

 

と思わず言いそうになったが、

初対面やしここは我慢。

 

 

ブーンブーン!

 

 

「〜〜ですので〜〜で〜」

 

 

ブーンブーンブーン!!

 

 

 

「ですから〜〜こうなるですけども〜〜」

 

 

 

ガチャガチャ!!

 

 

 

ブーンブーンブーンブーン!!!

 

 

 

教習員のドライビング姿勢と音が気になって説明が全然頭に入ってこない…

 

 

 

「〜〜ですので、アクセル・ブレーキのペダルは徐々に踏んでいくんですけども、もし一気に踏んじゃうと……」

 

 

 

「……??」

 

 

 

ブワォーーン!

ブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーン!!!!!

 

 

いやいやいや!!!

 

所内で何してんねん!!

 

 

 

 

ブワォーーンブーンブーン!

キキキィィーーーン!!!

 

 

 

 

「…とまぁ、こうなるので気を付けて下さい。」

 

 

タイヤの焦げたような臭いがするぜ(多分実際はしてないかな…)

 

おいおい

お前は俺を殺す気か

 

 

 

 

「何か質問等ありますか?」

 

 

 

 

「まじ、超ワイルドスピード……」

 

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「そうか〜、ワイルドスピードでは……

 

 

 

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ないよね〜」

 

 

 

 

 

わかってるわ!!ボケ!!

 

 

 

「では、ここで交代してきますね〜」

 

 

 

えっ!!

 

 

ここで!?今!!?

 

 

 

こんな気持ちで車初運転とか無理なんですけど……

 

 

 

僕と愛と涙の教習所物語が始まったのであった…